仕事がしんどい?入院した私が見つけた「逃げ場としてのビルメン」

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日曜日の夜、絶望しているあなたへ

日曜日の夕方、街に夕闇が迫る頃から「また、明日が来てしまう」 憂鬱になる。
夜になると「明日が来てほしくない」と願いながら毛布くるまるが、なかなか寝付けない。
朝は起きるのがつらくて、布団の中で「このまま消えてしまいたい、時間が止まってほしい」と願う。

もしあなたが今、そんな状態にあるなら、どうかこれ以上無理をしないでください。


私は、5年間で6回の転職を繰り返しました。
「なぜ、みんなができることが自分にはできないのか」 「自分は根性なしの社会不適合者だ」
そう自分を責め続け、無理に無理を重ねた結果、私は精神を病み、精神科病院に入院しました。

一度心を壊すと、元に戻るには時間がかかります。
最悪の場合、取り返しのつかないことになります。 だから、これ以上無理をしないでほしいのです。

この記事は、どん底まで落ちた私が、
どのようにして「自分を許せる場所」を見つけたのか。
そして、その選択肢の一つとしての「ビルメン(設備管理)」という生き方を、
その汚さも安さもひっくるめてお伝えします。


私の「社会適合への挑戦」と、挫折の全記録

私がこれまでに辞めてきた仕事と、なぜそこが「地獄」だったのか。

その背景には、人それぞれ「合わない要素」があります。

① 土木業界:体育会系の風潮と肉体の限界

そこにあったのは、昭和から続く「気合」と「根性」の文化です。

  • 残業は当たり前: 毎日の残業は当たり前、そのうち1時間は残業はつけてはだめ。
  • 休日出勤の常態化: 土日にしか作業できない場合があるので、休日出勤がある。年度末はそもそも日曜日しか休みがない。
  • 過酷な人間関係: 若い人は朝早くにきて掃除、飲み会では自分より先輩に全員お酌を注いで回る。

② 福祉系:優しさが仇となる対人ストレス

「人の役に立ちたい」という思いで入った福祉の世界。しかし、そこは「感情の労働」が極限まで求められる場所でした。

  • 気を使いすぎる性格: 人と接するのが仕事なのでいつでもだれかといます。「利用者さんに嫌われていないか」「同僚にどう見られているか」と、常に顔色を伺っていました
  • 心の境界線の崩壊: 相手の苦しみを受け止めすぎてしまい、仕事が終わる頃には魂が抜けたようになっていました。

③ 営業・サービス系:数字と他人との比較

営業やサービス業の世界に身を置いていた頃、私を苦しめたのは数字という目に見える成果です。

  • ノルマと競争: 成績や数字が可視化されるので、嫌でも自分が人より劣っていることがわかります。
  • 理不尽:どれだけ心を込めて対応しても、理不尽な怒りをぶつけられることがあります。

結果、私は「どこへ行ってもダメな人間だ」という結論に達し、精神科病院に通院・入院することになりました。

病院のベッドで過ごしながら、ようやく気づいたのです。
私が病んだのは「仕事ができなかったから」ではなく、
「うまくやれない自分を、自分が一番激しく責めていたから」でした。


自分を一番責めていたのは、「自分」だった

病院のベッドで何もせず横たわっていると、それまで聞こえなかった自分の心の声が聞こえてきました。
そこで気づいたのは、私を一番追い詰めていたのは会社や上司ではなく、「うまくやれない自分を許さない、自分自身の声」だったということです。

  • 自分への虐待: 「みんなは普通にできているのに」「また辞めたら終わりだ」。
    そんな言葉で、私は自分を毎日殴り続けていました。
    限界を超えてボロボロになるまで耐えることを「努力」だと勘違いしていましたが、それは努力ではなく、ただの「自分への虐待」でした。
  • 「普通」を諦める勇気: 「立派な社会人にならなきゃいけない」という思い込みが、私を病気にしました。
    入院してようやく、その重荷を捨てることができました。
    世間が言う「普通」になれなくても、死なずに生きていければそれでいい。
    そう思えたとき、初めて心が軽くなりました。

自分を責めるのをやめて、「今の自分のままで、なんとか生きていける場所」を探そう。
それが、私がビルメンという道を選ぶスタート地点になりました。


ビルメンという仕事の「手触り」:自分を消して働ける救い

ビルメン(設備管理)に転職して、私の人生は劇的に変わりました。
それは「成功した」からではなく、「穏やかになれた」からです。

① ルーティンワークという精神安定剤

ビルメンの仕事の半分は、決められたスケジュールに沿ったルーチンです。

  • 午前中は屋上から地下まで各階を巡回し、メーターの数字を読み取る。
  • 午後はフィルターを掃除したり、切れた電球を交換したりする。 昨日と同じことを今日やる。この「予測可能性」が、荒れ果てた私のメンタルには最高に心地よかったのです。

② 「多様な背景」を持つ人々との出会い

ビルメン業界には、本当にいろんな人がいます。

元自衛官、元板前、元トラック運転手、元ニート。
みんな、何かしらの理由でここに流れ着いています。

だから、「5年で6社辞めた」という私の経歴を話しても、「へぇ、大変だったな」「若いうちはいろんな経験すればいいよ」で終わります。
からかわれることはあっても、私自身そのものを否定されることはありませんでした。

変わり者でも、不器用でも、それぞれの長所を活かしていけばいい。
そんな寛容さが、私を救ってくれました。

③ ワークライフバランスという最強の薬

  • 残業ほぼなし: 基本的に定時であがれます。残業は月に一桁です。
  • 休日安定: 休みの日を削ってまでやる仕事は、緊急時以外ありません。
  • 平日休みの自由: 日曜夜の「あの絶望感」が消えただけで、人生はこんなに軽くなるのかと驚きました。
    市役所も銀行も空いている、人気のある場所もすいているので人混みが苦手な私にとって思ってもいないメリットでした。

ビルメンの「きつい現実」:美化せずにお伝えします

「ビルメンなら誰でも救われる」と言うつもりはありません。

私は、あなたに二度と転職で失敗してほしくない。だから、泥臭い現実もすべて書きます。

① 勤務時間の不規則さ(宿直のきつさ)

24時間勤務(宿直)は、慣れるまで体が重いです。
夜中に火災報知機が鳴れば、仮眠中でも飛び起きなければなりません。
宿直自体は待機時間が長く「楽」と言われますが、職場に一晩中拘束されること自体にストレスを感じる人もいます。

② 汚い・危ない仕事の存在

  • 汚物対応: トイレの詰まり抜きや、溢れ出した汚水の処理。これを「仕事」と割り切れるか。
  • 危険作業: 夏の炎天下の屋上、脚立の上での高所作業、数千ボルトが流れる電気盤の前での作業。一歩間違えれば命に関わる緊張感は常にあります。

③ 低年収という現実

最初はお金のために我慢しなければならない時期があります。
手取りで10万円台後半からのスタートも珍しくありません。

「楽」の代償として、給料は安いです。家族を養う、あるいは将来を安定させるには、国家資格を一つずつ取得し、手当を積み上げる「長期戦」を覚悟しなければなりません。

④ 設備が止まった時の重圧

普段は「ルーティンワーク」「定期的に発生する依頼業務(消耗品の交換など)」「待機」がメインですが、いざエアコンが止まったり、設備異常が起きたりすれば、現場は一気に緊張感が高まります。

オーナーやテナントから「どうなっているのか?」と詰め寄られるあの緊張感は、何度経験しても胃が痛むものです。

ビルメンの厳しい現実をより知りたい人は、以下の記事を参考にしてください。


ビルメンに向いている人・向いていない人

私の経験上、ビルメンが合うのは以下のような人です。

  • 向いている人:
    • 変化よりも安定、ルーチンを好む人。
    • 一人の時間を楽しめる人。
    • 派手な成功よりも、静かな日常を大切にしたい人。
  • 向いていない人:
    • 常に成長を実感し、バリバリ稼ぎたい人。
    • 潔癖症で、汚い仕事がどうしても耐えられない人。
    • 不規則なシフト勤務で体調を崩しやすい人。

ビルメンはあくまで一例です。大切なのは「仕事=苦行」という認識を捨てることです。

ビルメンの仕事についてより知りたい人は、以下の記事を参考にしてください。


あなたへのメッセージ:自分を許して、逃げてください

もし今、あなたが自分を責めているなら、これだけは覚えておいてください。 「会社を辞めること」よりも「心を壊すこと」の方が、人生においてはるかに大きな損失です。

私は5年で6社辞めましたが、今はこうして生きています。

ブログを書き、ビルメンとして働き、日曜日の夜も穏やかに過ごせています。

あの時、死ななくてよかった。あの時、逃げてよかった。

あなたは、もう十分に頑張りました。


これからは、頑張らない自分を許して、自分に合う場所を探すために、その貴重なエネルギーを使ってみませんか?

地獄のような毎日から抜け出す鍵は、案外、建物の隅の監視室にあるかもしれません。

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