ビルメンの年収で生活できる?手取り19万で貯金が増えた実体験を公開

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「ビルメン(ビルメンテナンス)に興味があるけれど、年収が低そうで生活が不安……」

「給料が下がっても、精神的に楽な仕事を選びたい。でも、本当に食べていける?」

そんな悩みを抱えていませんか?

結論から申し上げます。
『ビルメンとして生活していくことはもちろん可能、将来に備えた貯金も十分にできます。』

私自身、これまで7社の会社を経験してきましたが、転職して年収は下がったものの、不思議なことに「貯金額」は以前よりも増えました。

ただし一方で、
捨てなければいけないもの、覚悟しなければならないこと』があることはたしかです。

今回は、地方在住・ビルメン現役の私のリアルな家計簿を公開しながら、「なぜ年収が下がっても豊かになれるのか」「ビルメンとして生活するなら覚悟すべきこと」について詳しく解説します。


【リアル公開】地方ビルメン、30代・夫婦2人暮らしの収支

まずは、皆さんが一番気になる「実際の数字」を見ていきましょう。
私は現在、地方で妻と2人で暮らしています。

私の基本スペック

  • 年収: 約350万円
  • 月々の手取り: 約19万円(ボーナスもほぼ同額)
  • 世帯状況: 妻(年収約400万)との共働き
  • 住居: 地方都市(賃貸)
  • 車:軽自動車1台、原付1台

1ヶ月の支出内訳(私個人の負担分)

項目金額 (円)備考
住居費(家賃)35,000共益費込7万を夫婦で折半
水光熱費10,0002万を夫婦で折半
食費・交際費20,0004万を夫婦で折半
通信費3,500格安SIM利用
サブスク(DAZN)2,300趣味の野球観戦
サブスク(Kindle)1,000読書・資格勉強用
お小遣い・雑費25,000散髪代や趣味など
ガソリン代2,000基本は原付移動
生命保険2,000掛け捨ての最低限
共用貯蓄40,000将来の備え(夫婦折半)
特別対応貯蓄20,000急な出費・イベント用
老後対応貯蓄30,000つみたて投資など
合計支出190,800手取り19万でほぼ完結

毎月、手取りの中から計9万円を貯金に回せています。
さらにボーナス(年2回、各19万円程度)は、半分は丸々貯金して、もう半分は夫婦での旅行費用に充てています。

結果として、年間で約100万円以上の貯金ができています。

「地方だから家賃が安い」というアドバンテージはありますが、ビルメンの給料だけでも決して「生活が苦しくて破綻する」ようなことはありません。

原付を活用する、格安SIMを利用する、お金のかからない趣味を見つけるなどの工夫をすれば、将来に備えた貯金も十分に可能です。


なぜ年収が下がったのに「貯金額」が増えたのか?

「年収が下がれば、貯金も減るのが普通じゃないか?」そう思うかもしれません。
しかし、ビルメンになり、私の貯金額は実際に増えています。

私なりにその理由を考察したところ、3つの要因があることがわかりました。

① 食費が劇的に減った(自炊の余裕ができた)

前職までの仕事は、帰宅する頃には心身ともにボロボロ。

とても自炊をする気力など起きず、コンビニ弁当や外食に頼り切りでした。
1食1,000円前後の出費が積み重なり、食費だけで毎月かなりの金額を垂れ流していたのです。

ビルメンに転職してからは、「残業でクタクタ」という日が激減しました。

定時に帰れることが多く、精神的な余裕があるため、スーパーで安い食材を買って自炊をする習慣がつき、食費を大幅に抑えられるようになりました。

② 「ストレス買い」という無駄遣いが消えた

以前は、仕事のストレスが溜まると「こんなに頑張っているんだから、これくらい買ってもいいだろう」という、『自分へのご褒美(という名の浪費)』が止まりませんでした。

週末になると財布の紐が緩み、高価な物を買ったり、おいしいものを食べに行ったりとストレスを散らしていました。

しかし、ビルメンは良くも悪くも「まったり」した現場が多い仕事です。

日々のストレスが激減したことで、心を満たすための買い物が不要になりました。

心が安定すると、物欲も驚くほど落ち着くものです。

③ 「見栄」を張らなくなった(プライドの断捨離)

正直に言いましょう。
ビルメンは世間一般的に「キラキラしたエリート職」ではありません。

現場で作業着を着て、管球交換をしたり、詰まりを直したりする仕事です。

この業界に入る人の多くは、「世間体よりも、自分の時間や楽さを優先したい」と考えているはずです。
私もこの仕事を選んだ時点で、「他人からどう見られるか」というプライドをある程度捨てました。

高い時計を身につける必要もなければ、見栄を張って新車をローンで買う必要もありません。

「自分は自分、生活が安定していればそれでいい」と割り切れたことで、無駄な出費が一切なくなりました。


ビルメン生活を成功させるための「3つの覚悟」

ここまでポジティブな面を語ってきましたが、ビルメンの年収が「低い」のは事実です。

後悔しないために、以下の3点はあらかじめ覚悟しておく必要があります。

1. 結婚するなら「共働き」は必須条件

独身ならビルメンの給料だけでも余裕ですが、家族を養うとなると話は別です。

今の時代、ビルメンの年収一本で「専業主婦+子供」という生活を支えるのは、かなり厳しいのが現実です。

私は結婚前に妻としっかりお金の話をし、共働きを前提としたライフプランを立てました。

パートナーの理解と協力は、ビルメン生活を維持する上で不可欠な要素です。

パートナーがいる人は、年収が低い現実を理解したうえで、パートナーとしっかりと話し合ったうえでの決断を強くお勧めします。

2. 「贅沢」の定義を変える必要がある

ブランド品を買い漁る、高級車を乗り回す、毎週末高級フレンチへ行く……。こうした「派手な贅沢」はビルメンにはできません。

ビルメンにとっての贅沢とは、

  • 「定時に帰ってゆっくりお酒を飲む」
  • 「コーヒーを片手に読書をする」
  • 「家族と穏やかな時間を過ごす」

といった、時間的なゆとりに価値を置くものです。

金銭的な贅沢を追い求めると、ビルメンの給料では不満が溜まってしまいます。

3. 「何を捨てるか」を明確にする

限られた給料の中で貯金を増やすには、優先順位が重要です。

私の場合は、以下のものを「捨て」ました。

  • メインの車: 原付をメインにし、維持費を削減
  • 大手キャリアのスマホ: 格安SIMへ変更
  • 高いプライド: 見栄、SNSを意識した買い物はしない

一方で、1年に1回の妻との旅行費用などは削りません。

「どこを削り、どこを守るか」を自分の中で決めておけば、年収350万円でも生活の質が落ちることはありません。

「それでもやっぱり年収が欲しい!」という人へ

「生活はできるかもしれないけれど、やっぱり将来的に年収500万円、600万円と上を目指したい」という方もいるでしょう。

ビルメンは「まったり」だけではありません。
戦略的に動けば、着実に年収を上げるルートが存在します。

① 難関資格で「資格手当」を積み上げる

ビルメン業界の最大の特徴は、「資格=金」という図式が非常に明確な点です。

まずは基礎となる「ビルメン4点セット」を揃えるのが第一歩ですが、その先の「難関資格」を手にすることで、月々の手当だけで数万円の上積みが可能です。

特に以下の3つは「ビルメン三種の神器」と呼ばれ、取得すれば市場価値が跳ね上がります。

  • 第三種電気主任技術者(電験三種): 資格手当の王様。月1万円程度の手当が出る会社も多い。
  • 建築物環境衛生管理技術者(ビル管): 2年以上の実務経験が必要。選任されれば手当+役職への道が拓けます。
  • エネルギー管理士: 省エネのプロ。選任されれば大きな手当が期待できます。

これらを揃えることで、同じ会社にいても年収を数十万円単位で底上げすることが可能です。

② 経験と資格を武器に「大手系列ビルメン」へ転職する

年収を上げる一番の近道は、「独立系」から「系列系」へのステップアップです。

  • 独立系: 独立して管理を請け負う会社。未経験でも入りやすいが、給料は低め。
  • 系列系: 不動産デベロッパーやゼネコンの子会社。親会社の給与体系に準じるため、賞与や福利厚生が非常に手厚い。

「地方の独立系で3年経験を積み、その間に電験三種やビル管を取得して、都市部の大手系列系へ転職する」というのは、この業界の王道パターンです。

系列系であれば、年収500万円以上、条件が良ければ600万円台も狙えます。

③ 現場作業員から「管理職」を目指す

ずっと現場で手を動かすだけでなく、現場責任者(所長)や、複数の現場を統括するマネージャーを目指す道もあります。

管理職になれば、残業代ではなく「役職手当」がメインになりますが、ベースの給与は大きく上がります。

ビルメンテナンス業界は「責任を負いたくない」という理由で、管理職にあまり就きたがらない傾向があるようです。

責任を避けがちな人が多い業界だからこそ、意欲がある人は他の職種に比べて昇進が狙いやすいと言えそうです。

結論:ビルメンは「割に合う」仕事か?

7社を渡り歩いてきた私の答えは、「仕事の量や責任の重さに対して、対価は十分に釣り合っている」です。

もっと稼げる仕事は他にありますが、その多くは心身を削るストレスとの引き換えです。

ルーチンワーク中心で穏やかに時間が過ぎる「心の平穏」には、年収の差額分を埋めて余りある価値があると確信しています。

ビルメンの生活は、決して苦しいものではありません。

「稼いではストレスで使う」という負のループから抜け出し、自分にとって本当に大切なものを見つめ直す。

そんな生き方に魅力を感じるなら、一度この業界に飛び込んでみてはいかがでしょうか。

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