ビルメンの登竜門!第二種電気工事士(二種電工)に最速で合格する勉強法とおすすめ教材

資格取得

「ビルメン業界への転職・就職を決意した!」「現場で役立つ資格を取りたい!」と考えているあなたにとって、第二種電気工事士(二種電工)の資格は、まさに登竜門であり、最も重要で必須の資格の一つです。

しかし、初めて電験の勉強をする方にとっては、何から手をつけて良いか、どれくらい勉強すれば合格できるのか、不安に感じることもあるでしょう。

この記事では、現在ビルメン会社に入社された方、またはこれから転職を考えている方を対象に、あなたのそんな悩みを解消し、最短ルートで二種電工に合格するための具体的な勉強法、必要な時間、そしておすすめのテキスト・実技対策を徹底的に解説します。

この記事を読み終える頃には、「これなら合格できる!」という確信を持ち、効率的に学習をスタートできるはずです。


🛠️ 第二種電気工事士 資格試験の概要

まずは、試験の全体像を把握しましょう。敵を知り、己を知れば百戦危うからず、です。

項目概要
試験実施機関一般財団法人 電気技術者試験センター
試験回数年に2回(上期・下期)実施
受験資格特になし(年齢、学歴、実務経験を問わず誰でも受験可能)
試験科目筆記試験(マークシート方式)と技能試験(実技)の2段階
合格条件筆記試験合格者のみ技能試験を受験可能。筆記試験に合格すれば、翌年度の筆記試験が免除される。

受験スケジュール(上期・下期)

試験は年に2回チャンスがあります。ご自身のスケジュールに合わせて戦略を立てましょう。

試験の種類上期(目安)下期(目安)形式
筆記試験5月下旬〜6月上旬10月上旬選択式(マークシート)
技能試験7月中旬〜下旬12月中旬実技(配線作業)

2025年度(令和7年度)試験 実際のスケジュール

二種電工の学科試験は、従来の筆記方式に加え、2023年度から導入されたCBT方式(Computer Based Testing)を選択できます。

試験の種類上期(令和7年度実績)下期(令和7年度実績)形式
学科試験(CBT方式)4月21日(月)
〜 5月8日(木)
9月19日(金)
〜 10月6日(月)
パソコンでの受験
学科試験(筆記方式)5月25日(日)10月26日(日)従来のマークシート
技能試験7月19日(土)
または 20日(日)
12月13日(土)
または 14日(日)
実技(配線作業)

CBT方式の受験を検討するメリット・デメリット

パソコンでの受験に苦手意識がない方は、CBT方式の受験を検討しましょう。試験対策の柔軟性が格段に向上します。

メリット

  1. 実技対策の時間を確保しやすい
    筆記方式(5月下旬/10月下旬)に比べ、CBT方式は4月下旬〜5月上旬 / 9月下旬〜10月上旬に実施されるため、学科試験終了から技能試験までの期間が長くなります。この期間を丸々実技の練習時間に充てられるのは大きなメリットです。
  2. その場で点数がわかる
    試験終了後、すぐに得点が表示されるため、自己採点が不要です。合否の目安を即座に把握でき、スムーズに次の技能試験対策へ移行できます。
  3. 試験日程の柔軟な変更が可能
    試験期間内であれば、一度予約した試験日や試験会場の変更が可能です(通常は試験日の3日前まで)。「思ったより勉強の進捗が悪く日程を後ろにずらす」「急きょ別の用事が入ってしまった」といった場合に、柔軟に対応できるのが強みです。

デメリット

  1. 問題用紙を持ち帰れない
    CBT方式では、試験問題の持ち帰りができません
  2. 配線図の書き直しが必要
    筆記方式のように問題用紙に直接数値や回路図の検討事項を書き込むことができません。電圧降下や抵抗値の計算問題、または配線図の問題を解く際には、別途渡されるメモ用紙(A4サイズ1枚程度)に数値を書き出したり、配線図を書き直したりする必要があるため、その分、解答に余計な時間がかかる場合があります。

✍️ 学科試験:合格への最短ルートは「過去問中心」

二種電工の学科試験は、法律、電気理論、配線図、工具の知識など、幅広い分野から出題されますが、そのほとんどが過去問の焼き直し、あるいは過去問で問われた論点の応用で構成されています。

したがって、学科試験の効率的な勉強法は、過去問中心の学習に尽きます。

目指すべき目標は、過去10年分を9割以上(できればほぼ満点)の正答率で解けるようになることです。

この目標を達成するための具体的な4つのステップを紹介します。

ステップ1:テキストをザーッと一読する(スピード重視:1週間以内)

まず最初にすることは、使用するテキストをとにかくスピード重視で一読することです。

🚀 スピード重視の読み方

  • 期間の目安: 1週間以内で読み終えることを目標とします。
  • 目的: 全体の出題範囲や雰囲気をざっくりと把握すること。完璧に理解することではありません。
  • 重要な注意事項:
    • 分からないことがあっても、絶対に立ち止まったり、調べたりしないこと!
    • 「ふーん、こんな感じなんだ」という程度で、とにかくページをめくり続けます。
    • 多くの疑問は、後の学習(過去問演習や2周目)で自然と解消されていくため、ここで時間を浪費するのは非効率です。

📚 おすすめテキスト:『電気教科書 炎の第2種電気工事士 筆記試験 テキスト&問題集』

この最初のステップで使用するテキストとして、特におすすめしたいのが『電気教科書 炎の第2種電気工事士 筆記試験 テキスト&問題集』です。

私はビルメン4点セット+消防設備士甲種4類をすでに取得済ですが、そのすべてでこの炎シリーズのテキストを使用し、全て一発合格しています。

特徴詳細合格へのメリット
図・イラストが豊富難しい電気の仕組みが視覚的にわかりやすい。専門用語への抵抗感を減らし、初学者でもスムーズに理解できる。
重要部分のポイント化各テーマごとに、覚えるべきことが簡潔にまとまっている。重要な論点とそうでない論点の区別がつきやすい。
学習範囲の明確化「細かすぎて不要なところは、仕組みまでは理解する必要はない」といった記載がある。合格に必要な知識に絞った、無駄のない学習が可能。
アプリ登録すると、無料でスマホで各章の演習問題(一問一答形式)を解ける。通勤時間や休憩時間など、隙間時間を有効に活用できる。

このテキストで全体の骨子を掴んだら、すぐに次のステップへ進みます。

ステップ2:【実践】過去問10年分を1周する(究極のスピード重視)

テキストを一読したら、すぐに過去問に取り掛かります。過去問の1周目もステップ1と同様、「究極のスピード重視」で進めます。

🏃‍♂️ 過去問1周目の目的

  • この段階では、全く解けなくて大丈夫です。そもそも問題を「解く」必要もありません。
  • 「どんなことが問われるのか」「出題にはどんな傾向があるのか」を知ることが最大の目的です。
  • テキストでは重要なことも、10年に1度しか問われないことも、同じように記載されています。この過去問演習を通して、出題の「強弱」を身につけます。何度も出てくる、つまり最重要論点はどこなのかを体感してください。

過去問の進め方

  1. 問題を見る。
  2. すぐさま解説を読んで、正答と理由を確認する。(問題を解く時間そのものをスキップします)
  3. 解説を読んで分からないことがあっても、深追いはせず、どんどん次の問題に進む。

このステップで、今後の学習の方向性、つまり「自分が何を重点的に学ぶ必要があるか」が明確になります。
出題傾向を掴むためのおすすめ過去問は以下の通りです。

📖 おすすめ過去問題集

  • 『2026年版 第二種電気工事士試験 学科試験 過去問題集』
    • 最新の出題傾向を反映した問題集を選びましょう。
    • 過去問10年分程度が網羅されているものが理想です。
    • 解説が丁寧で、誤った選択肢についても言及されているものが、知識定着に役立ちます。

ステップ3:【理解】もう一度テキストを1周する(理解重視)

過去問10年分を終え、出題傾向を掴んだ状態で、再度テキストを読み直します。

🧠 テキスト2周目の進め方

  • 理解度を上げる: 過去問で「こういう風に問われるんだ」と知っているため、1周目よりも遥かに内容が頭に入ってきます。
    特に過去問で何度も出てきた、あるいは分からなかった分野を重点的に読み込みます。
  • 調べてもOK: わからないことはネットなどを使って調べて理解を深めても構いません。
  • 深追いは禁物!: ただし、調べても理解できないこと、テキストを読んでも少し調べてみたがよくわからないことは、そもそも合格にあたって不要な知識(深すぎる知識)である場合がほとんどです。
    深く追求しすぎず、「そういうものだ」と割り切って次に進む勇気も必要です。

ステップ4:【定着】過去問を最低3周する(9割以上が目標!)

いよいよ最終ステップです。ステップ2とステップ3で得た知識を、過去問演習で徹底的に定着させます。

🎯 過去問演習の進め方

  • 8割以上でも合格圏内には入ると思いますが、実際の試験ではこれまで過去問で問われなかった問題が1・2問出てくる可能性と、緊張でパニックになる可能性が考えられます。
    目標は、過去10年分を9割以上(できればほぼ満点)の正答率で解けるようになることです。多くの人は最低3周は繰り返す必要があるでしょう。3周しても9割に届かなかった場合は、時間の許す限り問題を解き続けましょう。
  • テキストを辞書代わりに使う: 間違えた問題、少しでも不安な問題は、すぐにテキストや解説に戻り、知識を確認します。
    この作業を繰り返すことで、曖昧だった知識が確かなものになります。
  • 選択肢全てを検討する: 4択の問題であれば、「なぜこの選択肢は間違いなのか」まで説明できるようにすると、知識がより定着します。

この反復練習こそが、学科試験合格の最大の鍵です。**「飽きるほど過去問を解く」**ことが、本番での確実な得点につながります。


🔧 技能試験(実技):合格の秘訣は「とにかく手を動かす」

学科試験に合格しても、技能試験(実技)で不合格になれば資格は取得できません。
しかし、ご安心ください。技能試験は、「どれだけ事前に練習したか」がそのまま結果に結びつく、最もシンプルな試験です。

合格の秘訣は、「とにかく手を動かすこと」。知識ではなく、手の技術が問われます。

ステップ1:学科試験合格の見込みが立ったら道具を注文する

学科試験自己採点で合格圏内(目安:60点以上)にあると分かったら、すぐに技能試験の練習に取り掛かるための道具を注文しましょう。
筆記試験の結果を待っていては、練習期間が短くなりすぎます。

🛠️ おすすめの必要な道具セット

初心者が一から道具を揃えるには、セット商品が最も手軽でおすすめです。

  • 練習材料と工具のセット購入例:
    • 電気工事士 2種 技能試験セット 【ホーザン工具+電線2回分】 ガイドブック付き
    • 第二種電気工事士 電材館 など

特に電線・ケーブルは2回分のセットを強く推奨します。

ご自身がすでに持っているドライバーやメジャーなどの工具があれば、不足分だけを個別に発注した方が安上がりになる場合もあります。
お持ちの工具を確認してみましょう。

🔄 電線・ケーブルを節約する工夫

練習用の電線・ケーブルが1回分または2回分しかない場合でも、工夫次第で何度も練習が可能です。

  1. 最初に全ての配線を「試験で必要とされる長さ」で切断する。
  2. 次に、余った配線を通常使用するサイズより適当なところで短く切断し、結線の練習に使う
    リングスリーブは再利用できませんがが、ケーブルの切断・被覆剥き・電線の加工の練習は、短い材料でも十分に効果があります。

ステップ2:【イメトレ】YouTube動画で手順をインプット

電線が届くまでの期間、または練習開始前に必ず行うべきは、完成までの手順を頭に叩き込む「イメトレ」です。

  • おすすめ動画: YouTubeの「電工試験の虎」の動画(特にホーザンコースなど、ご自身の工具セットに合わせたもの)で施工問題を全て視聴します。
  • 目的: 全候補問題の作業の流れ、工具の使い方、欠陥になりやすいポイントを徹底的に把握します。

動画を繰り返し見て、頭の中で「次にこの工具を使って、この作業をする」とシミュレーションできるようにしておきましょう。

ステップ3:【作業】動画を見ながら丁寧に完成させる(時間度外視)

電線が届いたら、いよいよ実践です。最初は時間を気にせず、YouTubeの動画を横で見ながら、一つひとつの作業を丁寧かつ正確に行うことを意識して進めます。

  • 全ての候補問題を一度は完成させます。
  • 寸法が正確か、欠陥になりそうな箇所がないかを、完成後に必ず確認します。

まずは「完成させること」に慣れることが重要です。

ステップ4:【克服】苦手な箇所を集中的に練習する

一度全ての候補問題を完成させたら、自分が特に時間がかかった箇所、失敗した箇所を洗い出します。

  • 余った部材や、短く切った電線を利用して、ランプレセプタクルの結線、リングスリーブの圧着、端子台への結線、アウトレットボックス内の接続など、苦手な作業を集中的に練習します。

ここで「できたつもり」にならず、確実で速い作業を体に覚え込ませます。

ステップ5:【本番シミュレーション】時間を測って練習する

苦手な作業を克服したら、いよいよ時間を測り、実際の試験さながらに練習します。

  • 制限時間: 技能試験の制限時間は通常40分です。30分程度で完成できるスピードを目指して練習しましょう。
  • 最大の注意点: 試験では、「重大な欠陥」と見なされるミス(例:心線の露出、電線の誤接続、寸法違いによる取り付け不可)は即不合格となります。時間を測る練習の中でも、これらの重大な欠陥がないか、終了後に必ず確認する習慣をつけましょう。

ステップ6:【合格へ】ミスがなくなるまで反復練習する

練習は、時間内に、重大な欠陥なく、確実かつ綺麗に完成させられるようになるまで、苦手な箇所は余った部材を利用して何度でも繰り返します。


📊 まとめ:二種電工合格のためのロードマップ

最後に、ここまで解説した内容をまとめて、あなたの合格までのロードマップを再確認しましょう。

試験段階学習内容目標/ポイントおすすめ教材
学科試験過去問中心の反復学習過去10年分を9割以上正答できること。
テキストは辞書代わりに。
『炎の第2種電気工事士 筆記試験 テキスト&問題集』
『2026年版 第二種電気工事士試験 学科試験 過去問題集』など
技能試験手を動かす反復練習制限時間(40分)内に重大な欠陥なく完成させること。ホーザンなどの工具セット、電線2回分セット、YouTube「電工試験の虎」

第二種電気工事士の資格は、ビルメンとして働く上で非常に強力な武器になります。
最初は難しく感じるかもしれませんが、合格に必要なのは特別な才能ではなく、正しい方法での努力です。

この記事で紹介した効率的な勉強法を実践すれば、あなたも必ず合格できます。

さあ、今日から早速、合格への第一歩を踏み出しましょう!

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