「ビルメン(ビルメンテナンス)は楽だけど給料が低い」
という噂を耳にしたことはありませんか?
結論から言うと、ビルメンの年収は他業種に比べて低い傾向にあるのは事実です。
しかし、その裏には「ワークライフバランスの良さ」という大きなメリットが隠されています。
この記事では、地方の独立系ビルメン会社で働く私の「実際の給与」を公開し、どうすればこの業界で年収を上げていけるのか、具体的な戦略を解説します。
ビルメンの平均年収の現実:300万〜450万円の壁
一般的に、ビルメン業界の平均年収は300万〜450万円と言われています。
日本の平均年収が約460万円(令和4年分 民間給与実態統計調査)であることを考えると、
平均以下というのが現実です。
なぜビルメンの年収は低いのか?
理由は大きく分けて3つあります。
- 業界の構造: ビルメンテナンスは「管理費」から給料が出るため、利益率を上げにくい。
- スキル習得までのハードル: 資格がない状態では、誰でもできる業務がメインになるため。
- 地域格差と資本力の差: 地方や、資本力の弱い「独立系」の会社では、昇給額が限定的である。
特に「地方×独立系」という組み合わせは、ビルメン業界の中でも最も年収が低くなりやすい傾向にあります。
地方・独立系ビルメンのリアルな給与
ここで、地方×独立系ビルメン会社に勤務する30代前半である私の、ある月のリアルな月収・推定年収を公開します。
月収の部(額面と手取り)
| 項目 | 金額 |
| 基本給+資格手当 | 約215,000円 |
| 通勤手当 | 約5,000円 |
| 残業代+当直手当 | 約15,000円 |
| 総支給額(額面) | 約235,000円 |
| 社会保険・税金控除 | 約-50,000円 |
| 手取り額 | 約185,000円 |
ボーナスの部
- 年間支給額: 基本給 × 1カ月 × 年2回 = 約430,000円
- 手取り額: 約350,000円(1回あたり17.5万円)
推定年収
- 月額23.5万円 × 12カ月 + ボーナス43万円 = 約325万円
この年収をどう捉えるか?「コスパ」という視点
年収325万円と聞くと、「生活が苦しいのでは?」と感じる方もいるかもしれません。
しかし、現状私はそれほど給料に関して不満を感じていません。
なぜなら、ビルメンという仕事には、
金額以上の「時間的・精神的な余裕」というメリットがあります。
- プレッシャーがほぼゼロ: 営業ノルマや売上目標、人との競争はありません。
- 残業が極めて少ない: 私の場合、残業は月に一桁(10時間未満)です。ほぼ毎日定時に帰宅できます。
- 休日がしっかり確保されている: 月に10日程度の休みがあり、年間休日も120日近い職場が多いです。
- ルーチンワークの安心感: 責任は伴いますが、やるべきことが決まっているため、仕事を持ち帰って悩むことはありません。
「がっつり稼いで贅沢をしたい」人には向きませんが、
「給料が安くても、自分の時間や家族との時間を大切にしたい」
という人には、これ以上ないほどコスパの良い仕事と言えます。
知っておくべき「系列系」と「独立系」の違い
ビルメン業界には、大きく分けて「系列系」と「独立系」の2種類が存在します。
この違いが年収を大きく左右します。
系列系ビルメンとは
親会社が不動産デベロッパー、ゼネコン、鉄道会社、生命保険会社などのビルメン会社です。
- 特徴: 親会社が所有するビルを管理するため、仕事が安定している。
- 年収: 独立系に比べ高く、400万〜600万円以上を狙える。
- 待遇: 福利厚生が充実しており、退職金制度もしっかりしていることが多い。
独立系ビルメンとは
特定の親会社を持たず、入札などで管理案件を獲得する会社です。
- 特徴: 様々なオーナーのビルを管理するため、幅広い経験が積める。
- 年収: 低め。300万〜400万円程度が一般的。
- 待遇: 会社によって差が激しい。入社難易度は系列系より低い。
ビルメンが年収を上げる3つの方法
「今の年収では満足できない」という方のために、確実に年収を上げるステップを解説します。
① 資格を取得して「手当」と「市場価値」を上げる
ビルメンは「資格の仕事」です。資格があれば、会社から毎月「資格手当」が支給されます。
- まずは「ビルメン4点セット」:
- 第二種電気工事士
- 危険物取扱者 乙種4類
- 2級ボイラー技士
- 第三種冷凍機械責任者
これを揃えることで、月数千円~1万円程度の手当がつく可能性があります。
また、転職時の強力な武器になります。
- 目指せ「ビルメン三種の神器」:
- 第三種電気主任技術者(電験三種)
- 建築物環境衛生管理技術者(ビル管)
- エネルギー管理士
これらを取得すると、年収は一気に400万〜600万円クラスを目指すことも可能です。
特に電験三種は市場価値が非常に高く、選任されれば「資格手当だけで月数万円」出る会社もあります。

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② 大手系列系ビルメンへ転職する
もしあなたが今、独立系で働いているなら、資格を取って経験を積んだら「系列系への転職」を検討しましょう。
同じ仕事内容でも、会社が変わるだけで年収が100万円以上アップすることも珍しくありません。
ただし、地方には系列系の求人が少ないという課題があります。自分で逐一求人をチェックしてもよいのですが、転職サイトを活用することをお勧めします。
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なぜDODAなのか? それはビルメン求人の質と量が安定しているからです。
- 受動的就活:条件を指定しておくと、条件に合った企業からスカウトが来ることがある。またお勧めの求人を紹介してくれる。
- 非公開求人の存在: 大手系列系は、自社サイトやハローワークに求人を出さず、エージェント経由でのみ募集することがあります。
- 地方求人の網羅性: 全国展開しているため、地方の数少ない優良案件を拾えます。
- サポート体制: 職務経歴書の書き方や、面接対策を無料で行ってくれます。

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③ 宿直(夜勤)がある現場を選ぶ
手っ取り早く月収を上げるなら、宿直のある現場が有利です。
- 宿直手当: 1回あたり2,000円〜5,000円程度。
- メリット: 月8回宿直すれば、それだけで月2〜4万円の収入増になります。
- デメリット: 拘束時間が長く、体力を消耗します。手当が出ない、または少ない職場もあり、当たり外れがある。
まとめ:ビルメンは「戦略的」に生きる人のための職業
結論として、ビルメンの年収は決して高くはありません。
特に地方の独立系であれば、今回お見せしたように手取り20万円を切ることも珍しくないのが現実です。
しかし、この仕事の真の価値は、年収という数字だけでは測れません。
「ノルマに追われない精神的自由」と「自分のために使える膨大な時間」は、他業種ではなかなか手に入らない宝物です。
「そこそこの給料で、自分らしい時間を最大化する」
そんな賢い生き方を目指す人にとって、ビルメンは今からでも目指すべき価値のある職業です。
この記事にが、一歩を踏み出そうとしているあなたの不安を解消し、より良い未来を掴むためのヒントになることを願っています。


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