【社会人必見】働きながら資格を勝ち取る「逆算型」勉強計画の立て方

資格取得

「資格を取ろうと決めたけど、仕事が忙しくてどうしても続かない……」
「テキストを買っただけで満足してしまい、試験直前に絶望して諦める……」
「必死に勉強しているはずなのに、結果が全然でない……」

そんな悩みを抱えている社会人は少なくないと思います。
学生時代とは違い、私たち社会人の前には圧倒的な時間不足という、「高く分厚い壁」が立ちはだかっています。

しかし、時間が足りないからこそ、

「やみくもに突き進むのをやめ、ゴールから逆算して計画を立て、1日1日を淡々と積み上げていくこと」

これが重要なのではないかと私は考えます。

この記事では、仕事と両立しながら無理なく合格を目指すための「具体的な勉強計画の立て方」をまとめています。
読み終える頃には、今日から何をすべきかが整理されているはずです。

ブログ作成者(ビル天)
「ビルメン4点セット(危険物取扱者乙4、二種電気工事士、ボイラー技士2級、三種冷凍機械責任者)」・消防設備士甲種4類をすべて一発合格。
現在はさらなる難関である「電験3種」「ビル管理士」に挑戦中。
※電験3種は2025年1月~7か月の勉強で3科目合格、2026年2月の試験に向け勉強中。


なぜあなたの勉強は続かないのか?「3つの落とし穴」

具体的な勉強計画の話をする前に、「なぜ失敗するのか」という原因を正しく知る必要があります。
多くの人が陥る、典型的な3つのパターンを見ていきましょう。

1. 「最初からアクセル全開」

「よし、今日から帰ったら毎日3時間勉強するぞ!」と意気込んで、初日から寝る時間を削って勉強を始める。
これは最も挫折しやすいパターンです。

社会人には仕事の疲れがあります。
無理をして勉強をしたところで、数日で脳と体が悲鳴を上げるのは当然です。

1日休んでしまった自分に嫌気がさし、「自分は意志が弱い」と思い込んでやめてしまう。
これは意志の問題ではなく、「ペース配分のミス」です。

2. ゴールなき「やみくも学習」

試験日だけを決めて、とりあえずテキストの1ページ目から読み始める。
これは「目的地を決めずに航海に出る」ようなものです。

具体的な「いつまでに、どの状態にするか」という目標がないため、自分の進捗が把握できません。

試験日が近くになって初めて「全然間に合わない!」と気づき、戦わずして不戦敗、もしくは記念受験に近い形になってしまいます。

3. 理解したつもりの「インプット偏重」

テキストを丁寧に読み、綺麗なノートをまとめる。勉強した気にはなれますが、実は脳にはほとんど定着していません。

「あんなに時間をかけたのに、問題が解けない……」というショックは、モチベーションを根こそぎ奪います。

合格する人は、「読むこと」ではなく「思い出すこと(アウトプット)」に重点をおいています。


【実践】5ステップで作成する「逆算型」勉強計画

ステップ1:「具体的な動機」こそ最強のエンジン

勉強計画を立てる前に、最も重要な問いがあります。

「あなたは、なぜその資格を取得する必要があるのですか?」

「会社から言われたから」「なんとなく将来が不安だから」といった消極的な理由だけでは、疲れて帰宅した自分を机に向かわせることは難しいです。

私自身の話をさせてください。
私は以前、転職活動で何社も不採用になりました。

その際、ある企業の面接官にこう言われたのです・・・
「あなたは社会人になって何年も経つのに、積み上げてきたものが何もないですね」

この言葉は、私のプライドを粉々に砕きました。
その後、無事就職はできたものの「今この瞬間に会社が倒産したら、自分には行く場所がない」という不安がずっとありました。

「市場価値を上げなければ、次の就職はもっと厳しいものになる」。

この切実な危機感こそが、勉強をする私の最大の原動力となりました。

Q.あなたが資格試験を受ける動機はなんですか?
今一度、できるだけ具体的に整理しましょう。

ステップ2:到達目標を設定する

一般的な資格試験の合格ラインは「6割(60点)以上」であることが多いです。

では、試験本番で60点以上をとるためには、どうしたらいいかまで考えたことがあるでしょうか?

これがすなわち、到達目標になります。

一般的には過去問5年分を正答率8~9割以上の理解度があれば、合格のラインにいると考えられています。

しかし、これはあくまで最低ラインです。
緊張、ケアレスミス、難化……。
6割ギリギリを狙った勉強では、簡単に不合格になります。

私がいつも目指しているのは「本番で8割、過去問10年分を9割以上」という目標設定です。

やりすぎだ!と思うかもしれません。
しかし、ここまで仕上げると試験会場でのメンタルが全く違います。

一発合格を決めることが、期間的にもコスト的にも、結局一番効率的なのではないかと思います。

Q.あなたは試験本番までにどこまで仕上げますか?
(最低でも「過去問5年分を正答率9割」をデッドラインにしましょう)


ステップ3:試験までの「総勉強量」を割り出す

到達目標が決まったら、次にそれを達成するためにテキスト・問題集をどれくらい勉強する必要があるのかを考えます。

ここではあくまで私の経験から、「本番で8割、過去問10年分を9割以上」という目標設定をした場合の総勉強量を立ててみます。

  1. テキスト1周(スピード重視): 全体像を把握。理解できなくてOK。
  2. 過去問1周(スピード重視): 敵を知る。解けなくて当然。傾向を掴む。
  3. テキスト1周(内容理解): 過去問に出た箇所を意識しながら熟読する。
  4. 過去問3周以上(徹底解説): 解説を読み込み、分からない箇所はテキストへ戻る。
  5. 仕上げ(弱点補強): 間違えた問題のみを徹底的に潰す。

勉強のゴール・試験の難易度によってこのセット数を調整します。

  • 一般資格(ビルメン4点セット等): 上記の通り。
  • 難関資格(電験3種等): 過去問を20年分に増やし、回転数を3~5周に上げる。

Q.勉強のゴールを達成するためにどのテキスト・問題集をどれくらいしますか?

ステップ4:試験日までの「残り日数」を把握し、1日のノルマを立てる

カレンダーを見て、試験日まであと何日あるか数えてください。

試験日から逆算して、総勉強量を終わらせるための1日のノルマを計画します。

試験日までの日数が少なく、1日のノルマが膨大な量になってしまう場合は、無理をせず次回に持ち越す、他の資格を優先するなど調整しましょう。

計画を立てる上で重要なのは、あくまで無理のない範囲で計画するということです。
具体的には、その日やむを得ず勉強ができなかった場合でも、次の日、もしくは休みの日に、頑張れば2日分のノルマを終わらせることができる量であることが理想です。

「テキスト300ページ、過去問10年分、試験まで3ヶ月」を例に、先程の総勉強量を終わらせるための具体的なスケジュールを組んでみます。

フェーズ期間1日のノルマ(目安)目的・ポイント
①全体把握第1~2週 (10日間)テキスト 約30P / 日理解できなくてOK。
一通り読み終える。
②敵を知る第2〜3週 (10日間)過去問 1年分 / 日過去問1周目。解説を読み「へぇ〜」と思う程度でOK。
③本質理解第4〜6週 (20日間)テキスト 15P / 日過去問を解いた記憶が新しいうちに、内容を深く理解する。
④知識定着第7〜11週 (35日間)過去問 1年分 / 日1日1年分を淡々とこなし、3周以上回す
⑤総仕上げ第12週〜当日 (14日間)苦手問題の解き直し全期間で間違えた問題だけをリスト化し、完全に潰す。

Q.試験日まであと何日ありますか?
総勉強量を終えるため、1日あたりどのくらい勉強する必要がありますか?

ステップ5:計画を柔軟に修正する

勉強を進めるうちに、「この分野は得意だからテキストは1周でいい」「計算問題は苦手だからもっと時間を割こう」と、自分自身の得意・不得意が見えてきます。

最初に立てた計画は、あくまで「仮説」です。やってみて分かった実感を優先し、自分に最もフィットする形にその都度カスタマイズしていきましょう。

最初の計画を死守することではなく、試験当日に「目標の状態」に仕上げることが真の目的です。


終わりに:合格のその先にある「本当の価値」

社会人が資格勉強をするうえで大切なこと。
それは、気合で机に向かうことでも、睡眠時間を削って自分を追い込むことでもありません。

大切なのは、「やみくもに突き進むのをやめ、ゴールから逆算して立てた計画を、毎日愚直に信じて進むこと」だと思います。

私たち社会人にとって、時間は限られた貴重な資源です。

だからこそ、戦略的に、そして無理のない範囲で一歩ずつ積み上げていく必要があります。

派手な裏技はありません。ただ、自分で決めたノルマを毎日コツコツとこなしていく。
その「当たり前」の継続こそが、試験当日の圧倒的な自信に変わり、合格という結果を連れてきてくれると信じています。

資格は、裏切りません。
正しい戦略と、日々のしなやかな自制心を持って、合格の先にある「自信に満ちた自分」を一緒に掴み取りましょう。

コメント