電験三種CBT方式のメリット・デメリット! 申込から当日まで解説

資格取得

電験三種(第三種電気主任技術者試験)は、令和5年度よりCBT(Computer Based Testing)方式が導入され、受験の選択肢が大きく広がりました。
筆記試験で受けるかCBT方式で受けるか悩まれているかたもいるのではないでしょうか。

結論から言うと、
「合格を最優先するなら、CBT方式が圧倒的におすすめ」です。 

本記事では、実際にCBT方式で受験した経験に基づき、申込から当日の試験までの流れ、CBT方式メリット・デメリットを徹底解説します。

この記事を読めば、

CBT方式の申込から実際の試験までの具体的なイメージ
自分にとってCBT方式のメリット・デメリットのどちらが大きいか

を知ることができます。


試験申し込みから当日までの流れ

1. 申し込みのステップ

① 初期登録
 一般財団法人電気技術者試験センターのホームページにアクセスします。
受験申込画面にて新規登録を行い、マイページアカウントを作成してください。

② 受験の申込
アカウントを作成後、電験3種の申込期間中に一旦「筆記試験」として申し込みと受験料の支払いを行います。

② CBTへの変更:
申し込み完了後、マイページ上でCBT方式への変更申請を行います。

※令和7年度 下期の場合
電験3種の試験申込期間:2025年11月10日(月) ~ 2025年11月27日(木)
CBTへの変更期間:2025年12月8日(月) ~ 12月23日(火)

CBT方式への変更期間は決まっており、
期間中に変更申請しなければ自動的に筆記試験での受験になるので注意しましょう。

④ 試験会場と日時の選択
CBT試験への変更申請の際に、科目単位に受験するか、複数科目受験するかを選ぶことができます。

1科目ずつ別の日時で試験を受けたい場合:科目ごとにチェックを入れて受験会場(テストセンター)と日時を選択します。
複数科目を1日でまとめて受けたい場合:同時に受けたい科目にチェックを入れて受験会場(テストセンター)と日時を選択します。

複数科目を同時に受験するようにした予約を変更する場合、予約した内容のセット単位での変更となります。
試験方式変更の指定期間が過ぎると、場所・日時予約の変更はできますが、科目を分けて予約を変更し直すことができません

※受験票について:筆記試験とは違い、CBT方式を選択した場合は受験票は送られてこないので、慌てることのないようにしてください。
当日は顔写真付きの身分証明書にて本人確認を行います。

2. 直前の予定変更も可能

CBT方式の大きなメリットは、「試験日の3日前までCBT会場・日時変更が可能」という点です。 

  • 「理論の仕上がりが悪いから、あと3日後ろにずらそう」
  • 「急な仕事が入ったので来週に変更しよう」

といった臨機応変な対応が可能です。

ただし、変更には希望会場に空席が必要です。 
全国各地のテストセンターから選べますが、地域によって数に差があります。
都市部では選択肢が多いですが、地方では早めに予約しないと希望の日時が埋まってしまう場合があるため、注意が必要です。 


試験当日の流れ

1. 到着から入室まで

試験開始の15分~30分前には会場に到着しておきましょう。
早すぎると入場ができない場合があります。
また、予約した開始時間から30分を過ぎると受験ができなくなります。

① 受付・本人確認をする
顔写真付き身分証明書(運転免許証など)を提示し、本人確認をします。

② 手荷物を預ける
持込可能な荷物(電卓・眼鏡等)以外は全てロッカーに預け、施錠します。
関数電卓などが持ち込めないのは筆記試験と同じです。

③配布物の受け取り
ボールペンとログイン情報シート(メモ兼用)を挟んだバインダーが渡されます。
そのバインダーを持って指定されたPC席へ向かいます。

2. 試験開始から終了まで

① ログイン
指定されたPC席に座り、受け取ったログイン情報シートに書かれたIDを入力してログインします。
文字を入力するのはログインするときだけですので、文字を打つのが苦手な方でも大丈夫です。
入力後、受験する試験と名前が間違えないかを確認して次に進みます。

試験スペースは思ったより狭いです。
ログイン後はキーボードは使用しないので、邪魔にならないところ(PCの横に立てるなど)に置くとよいです。

② 模擬試験の実施
最初に画面操作の練習があります。
一般常識的な問題が出されるので、答えを選択し次の問題へ、最後の問題を終えたら試験終了のボタンを押すという流れの確認を行います。

操作がわからない場合は、この時点で質問しておきましょう。

③ 試験の開始
不明点などが無ければ、試験開始ボタンを押し試験を開始します。
画面上に残り時間が表示されるので、時間に注意して問題を解きましょう。

メモ用紙の書くスペースがなくなった場合は、席の呼出ボタンを押せば追加がもらえます。

④ 試験の終了と結果確認
試験終了はいつでも可能です。
すべての問題を解き終え、見直しを終えたら「終了」ボタンを押しましょう。
その場でスコア(素点)が表示されます。
正確な合否は試験日の2週間後にマイページで確認することになりますが、例年の合格基準点に基づくと60点以上であれば、その場でほぼ合格を確信できます。

メモ用紙は必ず回収され、持ち帰り不可です。
持ち帰ってしまうと不正・失格行為に該当するので、必ず返却しましょう。


なぜCBT方式が「おすすめ」なのか(メリット)

過去問の重要性がさらに高まっている

CBT方式の特性上、大量の試験パターンを用意する必要があります。
そのため、過去問のストックから類似問題が出題される傾向が非常に強く、過去問を徹底的に解き込んできた受験生にとって有利な環境といえます。

私がCBT方式にて受けた際も、過去問からの出題が多いという印象を受けました。

「1科目ずつ」に全神経を集中できる

筆記試験は、朝から夕方まで丸一日かけて4科目を連続で受験します。
これは想像以上に体力を消耗し、最後の科目(法規など)では集中力が切れてケアレスミスを誘発しがちです。
CBT方式であれば、別々の日に1科目ずつ予約できるため、試験前日までその1科目の知識だけを詰め込み、フレッシュな状態で挑むことが可能です。

スケジュール調整の柔軟性

CBT方式なら、自分の予定や勉強の進捗に合わせて試験日を調整できるため、仕事との両立が格段にしやすくなります。 

私のスケジュール調整例
①最初に1週目に電力・法規、2週目に理論、最終日近くに機械を予約し、一発合格を目指す。
②思う様に勉強の進捗が進まず機械を断念。1週目に電力、2週目に法規、最終日近くに理論に変更する。
③法規が思ったより余裕そうだったので、試験日を電力の数日後に変更。その分を理論の勉強に回す。


CBT方式の「落とし穴」と対策(デメリット)

メリットの多いCBT方式ですが、特有の難しさもあります。

「画面上で読む」ことの違和感

普段、紙の問題集だけで勉強している人は、画面上の文章を読み飛ばしたり、条件を見落としたりするリスクがあります。

  • 対策: スマホやタブレットで解ける問題集アプリや、公式サイトの過去問PDFをPCで開いて解くなど、「物理的な紙以外で問題を解く時間」を意識的に作る。

問題用紙に書き込めない

電流の向きや条件値を与えられた回路図に直接書き込むことができません。
場合によっては回路図をメモ用紙に書き写す必要があるので、余計に時間がかかる場合があります。

対策: 学習段階から、必要に応じて回路図を書き写して解く練習をしておく。

複数科目受験の休憩時間が短い

同日に複数科目を受験する場合、科目間の休憩時間はメモ用紙の交換を含めて7分しかありません。
トイレに行って戻ってくるだけで精一杯になるため、リフレッシュする余裕はありません。

  • 対策: 無理に1日に詰め込まず、可能であれば日を分けることを推奨します。

同日に試験をしたい場合は、1科目ずつ日時を登録し、
10:00~ 理論  試験終了後、終了の手続きをして1度退室する
12:00~ 機械  再入室して、試験の受付をする
というように、時間をずらして登録する方法もあります。


まとめ

最後に、筆記試験とCBT方式の違いを表にまとめました。自分の学習スタイルやスケジュールに合わせて、最適な方を選びましょう。

比較項目筆記試験CBT方式(おすすめ!)
試験日指定された1日のみ約3週間の期間から自由に選べる
会場各都道府県の指定会場全国各地のテストセンター
問題の傾向全員共通の最新問題過去問のストックからランダム出題
結果発表約1ヶ月後試験終了直後にその場で素点がわかる
最大のメリット問題用紙に直接書き込める1科目ずつ別日程で「集中受験」できる
柔軟性変更不可3日前まで日時・会場の変更が可能

合格を最優先するなら「CBT方式」

電験三種の合格率を少しでも上げたいのであれば、やはりCBT方式が圧倒的に有利です。

  • 「1科目ずつ完璧に仕上げて挑める」
  • 「過去問演習の努力が報われやすい」
  • 「仕事の予定に合わせて直前まで調整できる」

これらのメリットは、忙しい社会人受験生にとって最大の武器になります。PC画面での操作に少し慣れておく必要はありますが、それを差し引いても余りある恩恵があるでしょう。

あなたの合格を心より応援しています!


※本記事の内容は2025年〜2026年度の試験制度に基づいています。
※最新の試験日程や申込手順については、必ず一般財団法人 電気技術者試験センターの公式サイトをご確認ください。

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