電験三種理論で心折れた人へ!やる気の回復と社会人向け勉強法

資格取得

電験三種「理論」の壁にぶつかり、絶望感を感じているあなたへ。

「もう無理だ、なぜこんなに解けないんだ」
社会人として疲れた体に鞭を打ち、机に向かっても進まないペン。
私はあまりの絶望感に、テキストのページを鉛筆で塗りつぶしてしまったことがあります。

2025年1月。私の電験三種への挑戦は、そんな「心折れる音」から始まりました。
しかし、同年度の上期試験で「理論・電力・法規」の3科目に合格し、現在は下期の「機械」合格を目指して日々奮闘しています。

たしかに、私はまだ全ての資格を取得したわけではありません。
しかし、働きながら限られた時間の中で、何度も「もう無理だ」「これほど頑張っているのに、なぜ解けないんだ」と天を仰いだ経験は、誰よりも鮮明に覚えています。

そのたびにネットで「電験三種 心折れた」と検索し、見知らぬ誰かの言葉に救われてきました。

今度は、私がその「誰か」の一人として、あなたの背中を少しでも支えることができれば幸いです。

モチベーションを保つための考え方

そもそも「理論」は全科目で一番の難所である

電験三種は4科目の合格が必要ですが、その中でも「理論」は最難関の双璧をなす科目です。
私の体感(機械を勉強中の身ではありますが)による難易度は以下の通りです。

理論 ≧ 機械 >>>> 法規 > 電力

理論を勉強している最中は、「自分には才能がないのではないか」と何度も思いました。
しかし、一度過去問で安定した点数が取れるようになると、景色が一変します。

今、あなたが躓いているのは、「一番高い山」に登っているからに他なりません。
ここを乗り越えれば、これ以上に高い壁はもう存在しません。

「理論さえ突破すれば、合格へ手がかかる」——そう自分に言い聞かせ、一番の難所を攻略しているのだという誇りを持ってください。

成長曲線は「指数関数型」:今は下地を作っている時期

勉強の成果と時間の関係には、大きく分けて2つのパターンがあります。

  1. 直線型: 勉強時間に比例して成果が出る(単純暗記や基礎問題に多い)。
  2. 指数関数型: 最初は全く成果が出ない停滞期が続き、ある日突然、バラバラだった知識が線で繋がり、急激に得点が伸びる「ブレイクスルー」が起きる。

電験三種、特に「理論」は間違いなく後者の「指数関数型」です。

複数の知識を組み合わせ、数学的なアプローチが必要な理論は、インプット初期には驚くほど点数に結びつきません。

「こんなに頑張っているのに無駄なのではないか」という不安は、脳がブレイクスルーへの下地を蓄積している証拠です。

「今はまだ見えない根を張っている期間だ」と割り切り、淡々と継続してください。
ある日突然、問題文の意図が手に取るようにわかる瞬間が必ず訪れます。

モチベーションを救う「電力」との並行学習

理論の「成果が出にくい期間」を乗り切るための戦略として、「電力」を並行して勉強することをおすすめします。

電力科目は火力・水力などの発電方式などイメージがしやすく、暗記要素が強いため、勉強時間が比較的得点に反映されやすい(直線型の成長)科目です。

理論で心が折れそうになっても、電力の進捗が目に見えれば「自分はやればできるんだ」という自信を維持できます。

私は以下の順序で学習を進めました。

  1. 理論と電力を並行して勉強
  2. 理論と法規を並行して勉強
  3. 理論と電力と法規を試験日まで並行して勉強

隙間時間は暗記に適した「電力」を行い、机に向かえる時間は腰を据えて「理論」の計算に取り組む。
この使い分けが、精神的な安定と効率を生みます。

【補足】「理論を完璧にしてから次へ」という意見について
よく「理論は全科目の基礎だから完璧にするまで他へ行くな」と言われますが、私の経験上、他科目と重複する理論の知識は1〜2割程度です。
むしろ他科目を学ぶことで「あの理論の法則は、こういう実用的な意味があったのか!」と、逆説的に理論の理解が深まることも多々ありました。

社会人のための効率的勉強法

社会人の勉強において、一番重要なのはアウトプットをしながら勉強をしていくことです。

学生時代のように「まず教科書を完璧に読み込んでから問題を解く」というスタイルは、社会人にとっては効率が悪く、挫折の原因になります。

なぜ「アウトプット中心」が最強の戦略なのか、その理由と具体的な実践ステップを丁寧に解説します。

なぜ「インプット中心」ではだめなのか

多くの人が「内容を理解してからでないと、問題は解けない」と考えます。しかし、電験三種の範囲は膨大です。

  • 忘却との戦い: テキストの最初から最後まで読み終わる頃には、最初の内容を忘れています。
  • 「わかったつもり」の罠: 解説を読んで理解したつもりでも、いざ真っ白な紙を前にすると手が動きません→あんなに頑張ったのにと挫折の原因になります。
  • 試験に出ない部分への執着: 教科書には学術的に重要なことが全て書かれていますが、試験に出るポイントは限られています。

アウトプット中心の学習とは、「試験に出る形」を先に脳に叩き込み、それを補うために知識を取りに行く逆算の勉強法です。

合格を引き寄せる「教材・サイト」の徹底活用術

電験三種の学習、特に「理論」において大切なのは、「自分のレベルや学習フェーズに合わせて道具を使い分けること」です。
私が実際に3科目合格を勝ち取る過程で確信した、最強の布陣とその具体的な活用方法を詳しくお伝えします。

1. 【導入期】TAC『電験三種 教科書&問題集(みんなが欲しかったシリーズ)』

過去問中心に学習しようと言っても、いきなり過去問を解くのは難易度が高くはありませんか?
しかし、インプットだけでは遠回りになってしまいます。
そこで、最初の1歩目にはこの教材が最適です。

  • 活用術: この本の最大の利点は、テキスト(インプット)と問題集(アウトプット)が隣り合っていることです。
    テキストを読みながら、該当する問題集マークが出てきたら解いてみる。
    このインプットとアウトプットのスモールステップを繰り返してください。
  • ポイント: ここでは深追いしすぎず、「なんとなくこういう公式を使うのか」というイメージを掴み、早めに全体像を把握すること(1周回すこと)を優先しましょう。

2. 【深掘り期】電気書院『電験3種過去問マスタ 理論の20年間』

理論を「得意科目」に変えるための最大の武器が、この「テーマ別」問題集です。

  • 活用術: 20年分という圧倒的なボリュームを「静電気」「磁気」「直流回路」といったテーマごとに集中して解きます。
    同じジャンルの問題を連続して解くことで、出題パターンの本質が見えてきます。
    またいろんな角度からの問題を解いていくことで、本質的な理解にもつながります。
    「またこのパターンか!」と思えるまで繰り返すと、知識が線で繋がり、指数関数的な成長(ブレイクスルー)が始まります。
  • 注意点: 解説が簡潔で「なぜこうなる?」と詰まることがあります。その時は、次に紹介する「TACの10年過去問」や「電験王」の解説を辞書代わりに併用するのがコツです。

3. 【実践・仕上げ期】TAC『電験三種の10年過去問題集』

ある程度の実力がついたら、年度別の演習で「本番の感覚」を養う必要があります。

  • 活用術: 「過去問マスタ」でテーマ別の縦割りの力をつけたら、この本で「年度別」の横割りの力を試します。
    この本を推す理由は、解説の圧倒的な丁寧さです。
  • ポイント: 特に理論の計算過程において、イラストを用いて「1つ1つの式変形」を省略せずに解説してくれています。
    過去問マスタの解説で挫折しかけた箇所も、この本の図解を見れば「あ、こういうことだったのか!」と氷解することが多いです。

4. 【全期間・隙間時間】最強の味方『電験王3』(Webサイト)

今や電験受験生で知らない人はいない神サイトですが、使い方が重要です。

  • 活用術: 重い参考書を持ち歩けない通勤電車や休憩時間に、スマホ・PCで過去問と解説をチェックします。
  • セカンドオピニオン: 手元の参考書の解説がしっくりこない時、サイト内検索で該当年度の問題を探してみてください。別解や、より直感的な解き方が掲載されていることがあり、視点が変わることで理解が一気に進みます。
  • 注意点:広告については、これほど質の高い情報を無料で提供してくださっていることへの「感謝の証」と捉え、集中力が削がれない程度に上手く付き合っていきましょう。

結びに:あきらめなければ、その努力はいつか必ず「形」になる

電験三種の勉強、特に「理論」に取り組んでいる時間は、暗闇の中を一人で歩いているような感覚に陥ることがあります。

「これほど時間を捧げているのに、なぜ昨日解けた問題が今日は解けないんだろう」
「周りの人はもっと楽に合格しているように見えるのに、自分だけが取り残されているのではないか」

そう思って、ネットで「電験三種 心折れた」と検索してこの記事に辿り着いたあなた。
どうか安心してください。
その絶望感を感じているのは、あなたが合格に向けて本気で戦っている証拠です。

理論という科目は、ある日突然、霧が晴れるように理解が進む「ブレイクスルー」が必ず来ます。それまでは、泥臭く過去問にかじりつき、わからない自分を責めずに、淡々とページをめくり続けてください。

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